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2013-11

工藤直子  あいたくて - 2013.11.23 Sat



 あいたくて
           

                          工藤直子


       だれかに あいたくて
      なにかに あいたくて
      生まれてきたー
      そんな気がするのだけれど

      それが だれなのか なになのか
      あえるのは いつなのかー
      おつかいの とちゅうで
      迷ってしまった子どもみたい
      とほうに くれている

      それでも 手のなかに
      みえないことづけを
      にぎりしめているような気がするから
      それを手わたさなくちゃ
      だから

      あいたくて




素朴で 気取りがなく 
だれもが書けそうなやさしい言葉で 
大人にも子供にも受け入れやすい 
詩というより絵本のような作品を友に紹介してもらった

ああ、いいな。
最近こういうシンプルな詩にひかれる
肩の荷をおろして
無になった自分の中から拾い集めて
そうしたら
パズルのように複雑ではなく
積み木のように ひたすらシンプルな
こんな詩が書けるのだろうか


工藤直子さんは こんなことを言っていました
― 本当に詩を書くということは肩書も年齢も、知識も、経験もいらないのです。どこか深い深いところで、何か命みたいなものからぴょっと出てきているものがお互いにひびき合うのだと思うのです―。


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花たちの引越し - 2013.11.20 Wed

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北大のイチョウ並木は葉が落ちて銀杏だけがまるで何かの卵のようにあちこち裸の枝にくっついている。
木の上はそんなに居心地がいいのだろうか
そういえば子供の頃木登りが大好きだった。瘤があり足をかけやすい木を見ると登らずにはいられなかった。地面を離れ目線が高くなると さえぎるものが少ないせいか風の流れが真っすぐ私に向けられてくるように感じられた。風の中にいると悠々と飛ぶ鷹のように空を独り占めしている気分だった。そんな私を見て母は『バカと煙は高いところが好きなんだぞ~』とよく言われた。母から見ると私は鷹どころか今にも落ちそうに枝にしがみついている卵のように見えたのかもしれない。イチョウには銀杏は愛しい子供だが木にとっての私はヤドリギどころか邪魔者以外の何物でもない。
さて、足元を見るとつい最近まで一面黄色に染まっていた地面は先週の冷気と雨で茶色く変色して腐葉土化を早めている。顔を近づけるとかすかに肥料のような匂いがする。自然の中で命の循環は人の手を必要としていないのだ。紅葉が終わると人には森の終焉を感じるが土の中ではしっかりと命のはし渡しが行われている。

先日、友人が引越しで持っていけなくなった花達をいただいてきた。
ここはお世話のお手伝いをした花壇なので愛着があり私が育てた花たちの披露の場所でもあった。



ミニバラ アルメリア 春明菊 ワイヤープランツ 
シナワスレナグサ アルストロメリア etc
穴を掘って土を盛って おしくらまんじゅう
こんなに寒くなってから薄着をさせて 運ばれて ごめん
今日から ここが我が家です
居候じゃなく 我が家だよ
友が育てた 大切な君たち
シナワスレナグサの生まれ故郷はここだったっけ
こんなに立派に育ててもらって よかったね
みんな みんな
土がしばれて 害虫や細菌がカチンカチンになって
ザクザクとした霜柱の下から
ふかふかな土になる春まで
ここでゆっくりオヤスミ
ちょっと寒いけど
おしくらまんじゅうで おやすみ



これも命のはし渡しと言えるのだろうか

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今読んでいる本
  新参者  東野圭吾
 (頭痛 肩こりがひどく長時間読めない為読みやすい本を選んだ。東野さんの本は結末を早く知りたいので人物の説明など直接関連のない部分は斜め読みしたりします。ちょっともったいないかもしれませんね
本の読み方は 文字が頭に入ってくる場合や情景を描いて読み進める場合や斜めに読むなど人それぞれに方法があると聞くが 私はその本によって読み方は違うかもしれない。情景を描くような詩的な文章は言葉で味わって情景を絵のように思い浮かべていくし時には好きな場所は栞をはさんで後から読み返したりするのでとても時間がかかる。どんな読み方にも本を味わうという点ではそれぞれに好きなのだ)





雪が降りました - 2013.11.14 Thu

薄氷


   雪の下色を残して綴れ織り


雪が降りました。
今週の北海道は寒波に襲われています
天気予報では何日も雪だるまに大きな雪の雫がぺたぺたと吹き付けています
孫がそれを見て意味不明の言葉を発しながらキャッキャと喜んでいます
時々孫の言葉を翻訳できる機械があったらいいなと思います
本能のままに生きている小さな頭の中にどんな言葉があるのだろう
でたらめな記号のタイピングをように聞こえる言葉が理解できたらどんなに楽しいだろうと思うのです

お天気から脱線しちゃいました
お出かけには今までのように手袋とマフラーだけじゃもう無理です
大急ぎで帽子とボア付ジャンバーを引っ張りだしマスク、そして長靴の完全防備
そうすると不思議なことに恥ずかしい気持ちもかなり薄らいでくるようです
顔が見えないというのは 結構大胆な気持ちになるものですね~
なら、ハンドルネームのネット上の私は架空というバリアでずいぶん大胆になっているのかしら
確かに現実の社会ではありえない恋の表現などするということは
大きな仮面をかぶっているともいえるかもしれません
でもそんな私もかなり好きかも知れません


ご近所さんに“寒いね~”と挨拶すると
“???”という顔
おおっと! 目だけしが出ていませんでした
目力は自信ありません
昨日積もった屋根の雪はいつもなら次の日はすっかり解けているのにまだ白く残っています
いつもの池にも薄氷がシャーベット状に張っています
それでも時々顔を出すお日さまは氷を切り分けてところどころに鏡のような水面を見せているのもそれはそれで綺麗なものです


雪がふりました

ほんの少しだけ


もう少しだけ

もう少しだけ待って と

鮮やかな 色とりどりの絨毯の下から

葉影にうずくまる 虫たちの

最後の言葉が消える

そのときまで


ほんの少しだけ 待って


落葉(イチョウ





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今読んでいる本
 部長の大晩年  城山三郎
(まだ読みはじめですが とても読みやすい魅力的な人物のおはなしです。が、本の読みすぎのせいか 肩こりのせいか夜中の目まいが続いています。以前に原因不明の目まいで半年寝込んだことがあり懲りすぎも少し控えなきゃいけないかもですね、グス。)

さよならの後に - 2013.11.05 Tue

落ち葉2


わたしはこんなに長く
生きてきました

あなたが生まれる
もっと前から
ここにいて
いつの日も 
休まず忘れず
最後の華のように
命を咲かせつづけてきました

真綿のふとんが
あまりに気持ちよくて

だから
少しだけ眠るよ

赤い手のひらを
ふってみせた


さよな・・・ら


遠く 
声も手紙も風のうわさも
聞こえないほど
遠い空の向こうに
見えるものが
あるのだと 
あなたに
こんなに 近づいている


今になって
悲しいほど
気づくのです






       お花のことをちょこっと       

以前泥棒さんにごっそり持っていかれたシュウメイギクが
親と離れたところに可愛い葉っぱを出してました
それも3本も!親元から根をたどって見るとながーい根をのばしてあっちこっちに散らばってます
親の場所に戻してあげようとしましたが失敗!この時期に移植は無理のようです(9月の末のことでした)
なので
シュウメイギクの子供
 
こんなところに顔をだした小シュウメイちゃんも春までこのままにしておくことにしました
でもよりによってこんな狭いところにでなくてもねぇ
健気に花も咲かせてる~♪ 可愛いでしょって これ うちの娘は一番可愛い~~っていう親ばかと同じかな?

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今読んでいる本
 
 ・冬のはなびら  伊集院 静
(図書にリクエストしていた本が届きました。わくわく。短編集なのでちょっとがっかりしましたが期待を裏切らない内容でした。
=この本は 静かな湖面に小石を滑らせて立たせた小さな波のようなほんの小さな思いをずっと心に持ち続けながら社会の片隅にひっそりと生きる人たちの物語です=
と感想を述べている人がいました
美しい夕焼けを見ながら夢を語りあった男同士。友を助け命を失ってしまった親友の夢をかなえるために将来は約束されていた重役の椅子を蹴って孤島へ赴くという『冬のはなびら』私はいまのところ一番好きかもしれません
2度読むことのない小説は借りるに限ると思っているのですが この本はもう少し手元に置いておきたいな~、などと思っちゃいました。

 ・錦  宮尾登美子
(こちらを読んでいたのですが リクエストの本が届きましたよ~とのことでちょっと浮気気味です!)
織物界の雄といわれる龍村平蔵がモデル。錦の魔力に憑かれ斬新なデザインで高く評価されパリなど海を越えて名声が輝いていくという人物を描いていく。卓越した才能を持つ故か研究の為に10年も費やし傍にいる家族や師弟達を巻き込んでいくと言うお話。作者は発心してから完成まで30年かかったというだけに読む方にもエネルギーが必要でした
私は1時期和裁をやっていたことがあり絹の布の手触りや柄に触れるのが好きでしたが龍村の帯というのは聞いたこともありません。一本 一軒という超高級品の帯を締める人というのはいったいどんな人なんだろう
ふぅ~ やっと完読! と言う状態です^^;
肩こり・めまい気味・・・。 

宮尾作品の中では 『一弦の琴』が好きですね



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沙羅(さら)

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